19歳まいみんの世界を回る旅

まいみんの世界を回る旅

2017年19歳の春、ずっと憧れていた海外オーストラリアに人生初のワーキングホリデーへ!思い立った2週間後にはメルボルンに到着!その後はアジア1周達成、沖縄から東京までヒッチハイクをしたりなどなど...現役女子大生かつ世界初のSNSerとして活躍中!見ないとおしおきだべぇ〜!!!

最後の日本語教師

こんにちまいみん!

 

今回はいつもの紹介記事などと打って変わって日常的なことについて書こうと思います。

実は、約半年授業を続けてきた生徒さんと今日最後の授業だったので、記録代わりにここに残しておきます!

 

では、どうぞっ!

 

生徒さんに出会ったのはメルボルンがまだ暑かった4月19日、私がこっちに到着して約1ヶ月が経とうとしていた時でした。

 

きっかけは彼女のお母さんからのメール。Gumtreeという掲示板サイトに「日本語教師、生徒募集」の記事を出し、それを見てメッセージをくれました。

 

それから日時や場所を決め初めての授業をすることに。何でも学校で第二言語として日本語を選択したのだとか。

 

場所はシティーから離れたBox hillという町。郊外ですがそれなりに栄えていて、何と言っても中国人が多いことが一番の印象でした!銀行もスーパーも全部中国語。

 

教室は駅を出て10秒のところにあるマクドナルド。これは彼女のお母さんの指定。

別に変えても良かったのですが、私たちはそこで毎週水曜日、きっかり1時間半の授業をしました。今となっては思い出のある場所です。

 

まだ日本語教師の経験が浅かった私はちゃんと教えられるか不安で、電車に乗っている間、心臓はバクバク。

 

「とりあえず用意したプリントを使って、それに沿って授業をしよう。」

 

私の頭の中では幾度となく、まだ出会ったことのない彼女との授業を繰り返しました。

 

電車を降りて改札を出ると目の前に真っ赤な背景に黄色いM字の看板が。

そしてそこには背が低く、長く黒い髪をした制服を着た女の子がいました。落ち着かないでキョロキョロと周りを見渡すあたりきっと彼女だ!と私は確信し、

 

「Hi, are you ...」

 

と駆け寄った私が全ての言葉を言う前に

 

「oh, Hi!」

 

 と勢い良く言ってくれた彼女。

目をあまり合わせてくれなかったところから彼女の緊張も私に伝わってきました。

 

初めまして。と軽く挨拶をし、彼女の日本語はどのくらい出来るのか、どんな授業をしたいかなどを話して早速授業をすることに。

 

最初は基本の「あいうえお」から。

 

ここは学校でもやっているところなので、サラッとやって簡単な文章を勉強していきました。

 

あの時はまだシャイで、手を机の下で太ももに挟んだまま、じっと私の説明を聞く。そんな彼女でした。

 

でも、そんなのじゃダメだ

 

と思った私はそこから積極的に彼女に答えさせるように。つまり授業に取り入れて行くようにしました。

 

すると、彼女も発言しやすくなったのか

 

「これは何?」

「なんでこの文はこうじゃないの?」

 

と、どんどん聞いてくれるように!

 

しかし、彼女の英語がすごく早い。

私はそれに一番苦戦しました。

 

そして彼女が聞いてくれる質問も回を重ねるごとに難しいものに。

 

「『なので』と『だから』は何が違うの?」

「『学校行く』と『学校行く』の違いは何?」

 

日本人なのに答えが分からない質問ばかり。

 

日本で19年間過ごしてきた私は今までどれだけ日本語に無関心で過ごしてきたのだろう。と自分に反省しました。

 

そこからは生ぬるい気持ちで授業してはいけないと、先日答えられなかった質問をくまなく調べ、それに加えて次にやる予定の範囲もどのように説明すればいいのか。

 

徹底的に準備した上で授業に挑みました。

 

そんな日々もあっという間にすぎ...

 

季節は夏から冬へと、冬から夏へと変わろうとしている。

 

そんな今日、9月27日に私と彼女は最後の授業をしました。

 

最後の授業といっても、いつもの授業と何一つ変わらず、先週学校でやった事の復習と次の範囲の予習。そして彼女の希望があればその勉強。

 

先週学校でListening, Writing, Readingをやった彼女は、今週Listeningをやりたいと言うのでその勉強をすることに。

 

たまに使っている日本語学習者のためのwebサイトのリスニング教材と、私が作る問題とどっちがいい?と聞くと、

 

彼女は即答で「あなたのがいいわ」って。

 

その一言がなんだか嬉しくて嬉しくて、と同時に目頭が熱くなりました。

 

私が今まで授業で彼女学んできた日本語の文法や単語を使いながら問題を作る中、彼女には「今日したこと」と「今日する予定のこと」を書いてもらいました。

 

大きくて重い紙の和英辞書を開きながら、一つ一つ言葉を調べて、ゆっくりと丁寧に文章を書いていく彼女。

 

彼女が書き終わる前に私は4つのテイストが違う問題を作りました。

 

1つ目は「私は誰でしょうか」問題

簡単な文章と単語を使いました。

 

2つ目は「友達との会話」問題

たかしくんとりかちゃんが出て来ました。

 

3つ目は「お買い物」問題

数字を多く使い、聞き取れるかをチェック。

 

4つ目は「時間と行動」問題

何時に何をする。少し応用も出しました。

 

2回問題と文章を読みました。

彼女のペンがすらすら進む時もあれば、少しピクッと止まるときも。

 

気になる結果は...

 

満点。

 

自分的には少し難しく作ったつもりだったのですが、彼女のほうが上を行っていました。

 

いつもご褒美に1個あげるシールも、今日は5個貼りました。

 

彼女は嬉しそうに笑みを見せてくれました。最初はあまり笑ってくれなかったのに、今はこんなにも自分に心を打ち解けてくれた。

 

それだけで今までやってきてよかった。

 

そう思いました。

リスニング問題が終わった後は、先ほど私が問題を作っている間に彼女が書いてくれた日記をチェックすることに。

 

そこには最初ひらがなも書けなかった彼女が、今回は漢字も使って長文を書いてくれました。

 

彼女の頭はまるでスポンジで、私が言ったこと全てを吸収するのです。

 

まだまだ間違いは多いけれど、この5ヶ月で飛躍的に伸びている。

 

それが目で見てわかって

心から言葉にできない気持ちになりました。

 

そしてその日記の中には、

 

「今日はさいごの日本語のかていきょうし:(」

 

と、書かれていてまた目頭が熱くなる私...

 

授業を進めれば進めるほど、彼女との時間が短くなってしまう。

そんな気持ちはありつつも、いつもと何一つ変わらない授業を続けました。

 

私はもう少し説明しようと重い、ファイルからもう一枚ルーズリーフを出そうとすると、もうルーズリーフが無いことに気が付きました。

 

半年前に購入した100枚以上入っているルーズリーフセット。これを使い切ることはないだろうなぁ、と思っていたのに。

 

いつの間にかすごく使っていたようです。

 

それもそのはず、彼女が授業で使ったプリントや問題紙をまとめているファイルは、ずっしりと重く、空きページが無いのです。

 

1枚目から最後のページまでプリントを入れたら、また1枚目から重ねて次のプリントを入れる。

 

彼女のやり方はそうでした。

 

だから重ねて見えなくなるプリントの内容は全て覚えているんです。なんて勉強熱心な子なんだろう。

 

彼女を教えている間に色んなことを教わったのは私でした。

 

いつまでも授業したい。

 

そんなふうに思えたのは彼女に授業している今日でした。

 

間違え箇所を直した私は、彼女にお返しの文章を書いて渡しました。

 

そして何が間違っていたのか、これはどういう意味なのか、教えられることを全部。

 

そしてついに1時間30分が経過。

 

今日で私と彼女の授業が終わりました。

 

こんなに成長してくれて、私にも様々なことを教えてくれた彼女に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

きっと私がいなくても、この子はずっと伸びていく。

 

そう確信した日でした。

 

最後に小さいお手紙と、日本風のメモ帳やマスキングテープ、付箋をセットにして彼女に私と、つぶらなその瞳がキラキラとしたのが分かってそれだけ「嬉しい!ありがとう!」という気持ちが伝わってきました。

 

「今日まで本当にありがとう!!」

 

とお互いにハグをして、最初で最後の写真を撮りました。あの写真はあとで現像して一生大事にしよう。

 

これが私達の今日の授業。


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またいつか、彼女に会えますように。

 

そしてその時には、全部日本語で。

 

今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

 

これからもまいみをどうぞよろしくお願いします!